土佐山田といえば、まっ先に土佐打刃物とイメージが浮かんでくる。
幼い頃、運動会で踊りがあり、
「しばしも休まずツチ打つ響き…」と唄も思い出す。
まだ農業、林業の盛んな頃は、どこの町にもツチ音が聞こえていた。
しかし、近年、打刃物に限らず、生活道具はどんどん工業化社会と共に機械化され、
伝統工芸や手づくり文化道具は、
その役割がありながらも少しさびしい思いをしています。
そんな中、協同組合土佐刃物流通センターの有志が集い、
なんとかこの技を受け継ぎ、
未来派としての土佐打刃物を目指し立ちあがりました。
「頭も切れるし、刃物も切れる、切っても切れない人間関係、ZAKURI」
と名乗るグループです。
日本料理は伝統を守ろうとする考え方が一般です。
しかし、フランス料理は、伝統を重ねるという考え方があります。
ZAKURIは、この、打刃物の伝統を重ね、 これからの土佐打刃物を考える集団です。
「包丁なんかめったに使わんからね~」
とか言わんと、一度、ZAKURIの切れ味を試してください。
ZAKURIはその刃物を通して、
切ってもきれない人間関係をつくりたいと思っています。